「街角ピアノ」

最近、街角や駅にピアノが置かれているのを見かけます。

わたしたちのKIAが入っているコムシティの最寄りのJR黒崎駅にも改札を入るとすぐにアップライトピアノがありますし、小倉駅コンコースにも、市庁舎内にも、また空の玄関口北九州空港にも、グリーンパークにも、少し足を延ばせば赤間駅にも。それぞれに歴史や思い出があることでしょう。その昔、誰かが所有していたピアノが、寄附されて再び命を吹き込まれて、誰かに弾いてもらえている。もう、それだけでノスタルジーを感じます。

先日、旅先でのこと。初老の女性がなんとも穏やかな表情でピアノを弾いていました。娘と一緒に聴いていると、「よくここに来て弾くのよ。あなたもどうぞ。」と話しかけてくださいました。誰かに聴いてもらいたいというのではなく、自分のために弾いているそうです。素敵ですね!娘もその後に少しだけ弾かせていただきました。楽しそうに弾く姿を見るとわたしもいつか連弾してみたいという気持ちになりました。

あのハラミちゃんもストリートピアノの演奏動画で一躍有名になりましたね。たくさんのYouTuberも素敵な演奏をアップしています。でも、私は観衆に聞いてもらうための華やかな演奏ではなくても、習いたての小さなお子さんがたどたどしく弾くバイエルも、子育てに追われるお母さんが久しぶりに弾くソナタも、受験生が気分転換に弾く猫ふんじゃったさえも、とても微笑ましく感じます。

街角に佇み、演奏する人も、聴く人たちもハッピーな気持ちにすることができるピアノ。

わたしたちKIAも、皆さんにとってそんな存在になればいいなと思います。